奥田浩子のBeauty Memories

” 幸せになる、いきる顔 ”

顔の中の美しく整いすぎたラインや、まんまるとした大きさ、そしてすっきりした高さなどは、不思議なもので、嘘だと、わかる。
とても美しく仕上がっている嘘もたくさんあるが、なぜかちょっとした違和感がどこかにあり、
そこに必ず、目がとまってしまうのだ。
そんな嘘には、自分自身を美化したいと思う切実で、せつない気持があることを思うと
それを暴こうなどとは決して思わないし、もちろん否定だってしない。
けれど嘘をつく前に、一度でいいから メイクアップの真髄と出会ってほしかった、と思うのだ。
メイクアップをあきらめてほしくなかった、と思うのだ。
「メイクは習っても、結局うまくできない。だから、メイクを習う必要はない。」と、ある人がいったことがある。
もちろん、すぐには上手にならない。だってメイクは練習だから。だって顔は奥深いものだから。
そして、その人に必要なテクニックは、オンリーワンなのだから。
けれど「どうすればいいのか」がわかると、意外にたやすく、顔の美しさはあっというまに生まれてくる。
だから、ずっと一緒に生きてきた、そして、生きていく自分の顔と、真剣に向き合ってほしいと願う。
もっと、自分の顔を愛してみれば?と、思うのだ。
自分の肌の手入れをすることや、メイクを練習することは、すなわち自分自身への愛そのもの。
愛することが先なのか、愛せるように嘘をつくことが手っ取り早くて楽なのか。

今回の移転でいろんなものを断捨離したが、それは、また、新しい気持ちのスペースをつくることにもつながった。
その新しくできたスペースに、美容人生40年に向けて、これからしていきたいことを、少しづつ埋めこんでいこうと思う。

これから一番していきたいことは、いきる顔をつくること。

一人でも多くの人と出会って、いきる顔を提案すること。
心がいきる顔、自信をもたらしてくれる顔、人を思いやるマナーとしての顔、
メイクアップはその人の嘘の顔をつくるのでない、いきる顔をつくることだ。
その人の、その生きざまに嘘をつかない顔をつくることだ。
そして必ず、いきる顔は、「幸せな気持ち」 につながる。
美容には、それを叶える力がある。