vol.3 お厳しいのがお好き
キャンプでは、川魚をついて、枯れ木を拾い、火を焚き、食す。
海では素潜りで貝を採り、やすで突き刺し、タコを獲る。
滑り落ちそうな急な斜面でも、うまくバランスをとり、山菜を採ってくる。
しとめた鹿を持ち帰り(注釈:もちろん資格免許保持者です)
たたきから、ステーキ、赤ワイン煮込みと、
我が家では、一年中鹿肉ばかりを食したときもあった。
還暦となる今も、1000ccのバイクにまたがり、
野性的なことが大好きな夫は、
サバイバーである。
無人島でも生き残れるタイプである。
厳しい環境でこそ、力が発揮できるタイプである。
だから、
ぬくぬくとした環境をあたえてはいけない。
絶対に、甘やかしてはい~け~な~い~。
「厳しい環境こそがあんたの個性を光らせるんやで~~、へへへ~っ」と、
悪態づく私と出会って、30年。
そう、
夫が選んだパートナーも、
やはりお厳しいタイプの女であった。笑